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Race Report

大会名:全日本自転車競技選手権個人タイムトライアル

開催日:2019年6月27日(木)
開催地:静岡県駿東郡小山町中日向694 富士スピードウェイ
距離:28.0km(14.0km×2周回)

​参加選手: 伊藤杏菜 滝川陽希 林口幸恵

 

《 伊藤杏菜選手 コメント 》

今年の全日本選手権は静岡県富士スピードウェイで開催となりました。タイムトライアル開催の前日に会場入り。指定時間に試走を行いましたが、試走時間が短く細かなコース特性を把握する程の時間がなかった。ただコースの印象はアップダウンがかなり厳しく、下りコーナーもかなり危険な個所が多い印象で空気圧の設定も悩んだ。

今年のスタートリストでは女子エリートも2組に分かれ、中間にパラサイクリングのタンデムの選手が間にスタートされるスケジュールとなった。

レース当日、天気は曇り。予報では午後雨と不安定な天候。コース上でも場所によって天候や風の強弱が大きくことなる箇所もあり不安が募る。

スタート時刻が迫りメカニックと注意事項を確認する。
第2ウェーブの1番スタートとなった私のスタート時刻。サーキット内のコーナー、外周路の下り区間やグレーチングに細心の注意をはらってトップスピードを持続させ続けながら丁寧に走ることを心がけた。第2ウェーブの1番スタートは私にとってメンタル的にもマイナス要素が大きかった。しかし冷静さを保ち集中力を高めていき、序盤からペースを落とさぬようスタートしていく。
しかし1分後にスタートした上野選手にパスされてしまい心が折れかけてしまう。そんな時にチームカーからの無線の声はかなりモチベーションを保つ事ができた。2周目に差し掛かり、天候が荒れてくる。風が強くなり雨も所どころで降り始めてきた。レクサスコーナーでは煽られDHバーを持ったまま下ることができず、走り方にも大きな影響が出始めた時、バイザーが曇ってきてしまう。視界がかなり悪くなり次第にライン確認もままならない状況になってしまい、気持ちの焦りを抑える事がすでに出来ない状態になってしまった。1周目に比べてコーナーのツッコミが出来なくタイムロスをしてしまう。
登り区間を通過後牧瀬選手にパスされてしまうが、何とか気持ちを立て直そうと集中し直す。なんとか食いしばりホームストレートでパラサイクリングタンデムの選手をパスし10位のタイムでフィニッシュとなった。
一生懸命頑張りましたが、様々な要素で満足のいく走りが出来なかった事がとても悔しい結果となってしまいました。サポートをしてもらったスタッフや会場で声援を送って下さったサポーターの方々には感謝しています。ありがとうございました。

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《 滝川陽希選手 コメント 》

今年1番の目標に置いていたレースでしたがまともな走りができませんでした。ヨーロッパで活躍するプロ選手はすごく強かったです。勝負とかいうレベルではありませんでした。もっともっと強くなって佐渡、ジャパンカップ、沖縄、そして来年の全日本を迎えたいと思います!!

また、今回は針谷メカやマッサー森さんに帯導いただき、機材や体のメンテナンスは全てプロにお任せし、自分は走りに集中するだけという本当に恵まれた環境でレースをさせていただきました。あとは自分が強くなるだけだと感じています。まずは怪我と体調不良を治す。そしてコーチを信じて、自分のできる最大限の努力をして後半戦に臨みたいと思います。

これからも応援を宜しくお願い致します!!

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《 林口幸恵選手 コメント 》

全日本に出場する目的は、現状の自分の実力が、世界を走っているTOP選手と相対的にみてどのくらいなのかを把握すること。そして自分には何が足りないのか、どこを強化すべきかをしっかり分析すること。
矢板ロードが終わり、すぐにTTバイクを組んでもらう。今ある機材の中で、いかに自転車を速く走らせることができるかを追究し、今回もGufo Cycle Works,中里さんにセッティングをしてもらった。
今回一番気を使ったのは、ギヤ設定。コースは、コーナー、アップダウンの多いテクニカルコースかつ、1.5kmのストレートを3回走るコース。去年の全日本の平地でのスピードの発生頻度、ケイデンス、下り区間のスピードとケイデンスから必要とされるギヤを解析し、今年のコースプロフィールから平地でメリットのあるギヤを選んだ。
全日本に向けての残された練習期間は約2週間。全日本に必要な要素のうち、平日はローラーでフィジカル強化、週末は徹底的にペース配分を体に叩き込むことを重点項目とした。
想定される試合時間は40分~50分。コースプロフィールから、おおよそ去年と同じタイムになること、登りの傾斜、長さは違うが、登りを含むコースのため、去年と同じコースを使い実戦形式で練習をした。
ラップタイムは1回目から去年のベストタイムを更新できた。今年のレース結果、心拍とパワーデータからも、確実にレベルアップしていることがここでも示された。
練習の中で、登りから平地に入るところがうまくいかず、試合直前になっても、満足のいく走りができず、不安を残したまま試合となった。
前日の試走時間が約40分と短い為、確認することを絞る。まずは、コースを覚える事。サーキットのコーナーはアールが一定ではなく、道幅も広い。サーキット外の下り区間はコース幅も狭い箇所もあり、スピードに乗ったままコーナーを曲がる箇所もあったりするので、ここでひるむことなく限界までせめられるかがカギとなる。また当日雨予報なので雨を予想した空気圧で走り、コーナーリングのグリップを確認した。

今回、ヘルメットは、空気抵抗を考えたタイムトライアルに特化したエアロTLを、Kabuto/OGK KABUTO Co.,Ltd.様より貸していただけた。一般的なヘルメットの場合、頭を下げないと空気抵抗を下げることができない場合が多いが、エアロヘルメットを使うことで、頭を下げることなくエアロ効果が得られるため、直線の多い今回のコースでは走行ラインがぶれないようになるべく下を向きたくないため、とても有効だった。また、トラクションをかけられないコーナーでは進行方向を確認しつつ、空気抵抗を減らすことで、タイムロスを抑えることができた。
当日の天気は曇り。スタートは10時11分。早めに現地入りをした。気温は低くないが、風が強めに吹いている。当日の調子を見るため早目にアップを行い、念入りに柔軟をした。調子は悪くない。調子が上がってきているので、あとは練習をしてきた成果を出すだけ。平地でしっかり追い込み、登りではダンシングとシッティングを上手く使って走るように心掛けた。昨年よりも落ち着いて走りきれたと思う。
走り終わってから、限界まで追い込めていたか、下りを限界まで攻められたのかとか、全日本に出ると決心して練習をしてきたことなど色々な思いが一気に押し寄せてきた。
レース終了後にデーターを分析してみたが、スタートからの1周目の平地速度、心拍推移から判断するにターゲットのペースよりかなり抑えて走ってしまい、タイムをロスしてしまっていた。
またペース配分以外にも、シクロクロスでも重要なラインどりにおいて課題を見つけることができた。
今回、ブリッツェン阿部選手のサポートカーを任される機会をもたせてもらったが、圧倒的なテクニックの差を見せつけられた。自分とは違うラインを走っており最速コースを見極められなかったことも大きなタイムロスを生んだ原因だと思う。最短コースであっても最速コースとは限らない。クロスでも同じ状況があり、出来ていると思っていたことが出来ていなかった事が露呈した結果だったと思う。
しかし失敗したところを克服し自分のものにできれば、次の結果に繋げられる。
今回のTTの結果は思うようなものではなかったが、クロスにはとても重要な要素が多くあったので、出来なかった部分をしっかりと改善していきたいと思う。

いつも多くのみなさまに応援を頂き感謝しております。
今後も引き続きチーム共々応援どうぞよろしくおねがいします!

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